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越南 忘れてはいけないこと

ベトナムは共産党の支配する社会主義国です。現在の形に落ち着くまでには沢山の辛い日々がありました。

彼の国は古代には中国に支配され、近代にはフランスに支配された歴史を持ちます。その後8年に及ぶフランスとの戦争によって自由を勝ち得たかと思いきや、ベトナム戦争が勃発したのでした。この戦争はベトナムの人々の民族闘争ばかりでなく、当時のアメリカ対ソ連の冷戦の代理戦争の様相も呈しました。一般的にはアメリカの侵略戦争という認識が強いのではないでしょうか。(日本もアメリカにお金を出し基地を提供したことでこの戦争に関わっています)

ベトナム戦争は、動員兵力、死傷者数、航空機の損失、使用弾薬量、戦費では第一次大戦のそれを上回り、使用弾薬量、投下爆弾量では第二次大戦のそれをはるかに超えた、史上最大の破壊戦争だったのだそうです。(参考リンク

1975年アメリカ軍が撤退、しかし1979年には越中戦争が勃発。これは1ヶ月後中国の撤退によって終わりましたが、両国の国境間の紛争は1989年まで続きました。

1992年には中国との関係が正常化し、1995年にアメリカと和解、2007年にWTOに正式加入、国連の非常任理事国に初選出されました。

日本は1945年に終戦を迎えましたが、それからさらに40年程もベトナムは無惨な戦乱の時を生き抜いて来たのでした。今が正に彼らの戦後であると言っても過言ではないでしょう。

今回、子供たちには刺激が強すぎるかと思い戦争証跡博物館へは行きませんでしたが、そのような戦争の傷跡を残すものが街中に珍しくありません。

DSC01602.jpg 統一会堂/The Reunification Palace の庭にて

ダナンの空港からホイアン地区のホテルに向かう道すがら、のどかに牛とヤギが憩う野原の中に、所々、異質な黒く細長い筒が設置されており、よく見ればそれらは飛行機を撃ち落とすための高射砲なのでした。


バイクが多く排気ガスの汚染が深刻と言いつつも、青い空の清々しい国です。ベトナム最大の都市ホーチミン市でも、少し車を走らせればそこはすぐ郊外、空き地が広がり開発の余地を大いに感じさせます。街中を行き交う乗り物はバイクが圧倒的多数ですし、走る車を見れば高級車はまだ少なく、観光地やホテルにいる客はほぼ全てが外国人、つまり国内観光をする余裕のあるベトナム人はまだ少ないということでしょう。

彼らは逞しく、微笑みがシャイで優しく、そしてしなやかで柔軟です。1台のバイクに家族4人乗りは当たり前(5人乗りは見ませんでした。禁止されてるのかな?それとも単に不可能なだけ?)。さらに驚いたことに、街では自国の通貨ドンと並行してアメリカドルを流通させているのです。アメリカからの観光客も数多く、多くの人々が英語を話します。(nとgを多様に含む独特のアクセントがあるので難解ではありますが)旅をする身には便利でありがたいですが、アメリカ軍がベトナムにもたらした多くの損害を考えると、こちらの方がなんとも不思議な気持ちになってしまいました。


ベトナム語は、よそ者のわたしには広東語と似た響きに聞こえます。わたしは広州生活のおかげで、相手がアジア人だと中国語(普通語/マンダリン)を話す癖がついてしまい、いろんなシチュエーションで使ってみましたがほぼ全滅でした。(前記事の華僑の会館のみ有効)あちこちに飾られた旧正月の飾りには『新年快楽恭喜発財』なんて書いてあるのに~。
そして、彼らの言語文化を決定的に中国から切り離しているのは、文字です。ベトナムには元々漢字と独自の文字を組み合わせた難解な表記法があったそうなのですが、限られた知識層しか使いこなせなかったため、植民地時代、読み書きを簡潔にするためにフランス人たちによって導入された発音記号とアルファベットが現在でも使用されており、それがアジアでありながら西洋の香りを感じさせる不思議な魅力の一助ともなっています。


余談ですが、中国人が持つベトナムの印象について。ここ広州で中国人に春節(旧正月)の予定を聞かれ、越南(ベトナム)と答えると、みな一様にぱっとしない反応をしました。彼らの感覚では、越南は自分たちよりも格下と見なしているため、観光で訪れる魅力を持つ国という認識が薄いようでした。それとも、みんな越中戦争や国境間紛争から良いイメージがないのかな?

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歴史

ベトナムの歴史の勉強になりました。
複雑な国だね。

家族4人乗りのバイク。
間違いなく、中国なら、5人もありえるわ!!

Re: 歴史

Rukkoさん、読んでくれてありがとう!!
行くと興味が出て、帰ってから調べるの、いつもこのパターン。
行く前に調べたらもっといろんなことを吸収できるんだろうに。。。

バイク、広州市内は禁止なのよ。だからこっちではバイク自体あんまり見かけません。車ばっか。
でも別の地域ではあり得るかもね~。

ししははさんへ

Rukkoさん同様、勉強になりましたv-290
ベトナムといえば、ベトナム戦争(浅ーく)とベトナム料理、ベトナムのダーちゃんくらいしか知りませんでした。ベトナム=貧困、危険というイメージがありましたが、ししははさんの旅行記を見て、こんなに美しい国なんだと感動しましたv-353



Re: ししははさんへ

ベトナムについての自由研究みたいになってしまいましたが、おかあちゃん、読んで下さってありがとうございます。

ベトナムは日本や中国に比べたら貧しい国ですし、日本の安全な生活に比べたら危険であることは間違いないです。

でも、広州生活と比べて、どっちが危険なのかと言ったら、、、正直解りません。私達には、常識的に行動すればとくに危険なことはないと感じられました。ベトナム旅行について調べたところ、物盗りに注意だとか金銭トラブルがつきものとかありましたが、日本から行くのと、中国生活を身につけた上で行くのとでは、感じ方が大きく違うと思われます。そもそも期待レベルを中国水準まで引き下げてからの出発ですから、多少のことがあってもへこたれないし。
そういう意味で、わたしたちはこの上なく得をしていますね~。

ベトナムは手作りの雑貨が楽しく、料理がおいしく、人は穏やか、空は広く青い、美しい国でした。

ししははさん、⊃`ノ八"`ノ八_〆(・∀・`)

越南旅行はししははさんの丁寧な説明で
行った気分になりましたよd(*^o^)グ~♪

ベトナム戦争は第一次大戦や第二次大戦を
はるかに超えた史上最大の破壊戦争だったとは知らなかった、
米軍の化学兵器である枯葉剤の使用で
ベトちゃんドクちゃんが生まれたり悲惨だったね(;_ヘ)ウルウル

戦車の方に向かって歩いているのはししはは一家かな( ̄ー ̄)ニヤ...

Re: ししははさん、⊃`ノ八"`ノ八_〆(・∀・`)

みみやすさん、こんばんわ~!

ベトナムに行った気分になって下さってありがとうございます!
ベトちゃんドクちゃんは、5歳の時ベトさんが急性脳症を発症したことを契機に分離手術が行われましたが、彼はその後も重い脳障害を抱え2年前に亡くなりました。ドクさんは仕事を持ち結婚し、そんな兄の介護をしました。去年双子のお子さんに恵まれたそうです。(wikiより)

戦車に向かう人、ご明察です。オレンジのシャツが長男しし、中央が次男ぴかです。

私も

お勉強になりました。

ベトナム戦争は映画で見る悲惨な映像が浮かびます。
泥沼の長い戦争でした、、、

今、アメリカからの旅行者が多いというのもびっくりです。

最近、韓国ドラマでもベトナムを格下の国とみているのを知ってへえ~~~でした。

私も旅の前の予習は殆どせず、帰ってからブログアップするために、色々調べるタイプです。
先に勉強していればといつも反省する、の繰り返しです。

光州ではバイクが禁止なんですって!へえ~~~~です。
何ゆえですか?
あの自転車の過重積載は必然なんですね。

Re: 私も

viviさん、コメントありがとうございます!
韓国は、当時北朝鮮との緊迫関係にあったためアメリカからの軍事援助や特需を見込んでベトナムに大量派兵をしています。
祖国を南北に分断され、反共教育を徹底されていた背景も、ベトナム戦争に感情移入して参加することになった背景となっているようです。そんなわけで、アメリカと同様、ベトナムには敗北している訳ですから、なにかしら複雑な感情があるのかもしれません。

viviさんもネットで調べるタイミングが一緒なんですね~。前に勉強しておけば、といつも思いますが、それがまったくする気にならないんですよね~。

広州市内のバイク禁止ですが、渋滞緩和、排気ガスによる大気汚染軽減、ひったくり犯罪を減らす治安向上を目指しての施行です。それでも街は車とバスとタクシーで溢れ、空は年中曇っています。ひったくりは、、、今のところあったことないのでマシになったのかもしれませんね~。

しみじみと、

戦争の愚かしさと惨さを、また心の中にしっかりと打ち込まれたような気がするよ。そんな毎日がそれほど長く続いていたなんて知らなかったから、よくもそこから這い上がってこれたもんだと……人は強いのか弱いのかわからなくなる。
生まれた時代がどんな状態かで、その人の運命は大きく変わってしまうのだけど、その辛い混沌とした時代に生まれた人達の人生を思うと、本当に胸が痛みます。

ありがとね。また少し知恵をつけることができました。そして、戦争は絶対に起こしてはいけない、どんな形にせよ加わってもいけない、ものすごく愚かな、正義など微塵も無い、ただの殺人と破壊行為なのだということを肝に銘じて、これからも家族と語っていきたいと思います。

Re: しみじみと、

まうみさん、自分が書きたいことを調べて書いたら、こんなに皆さんに読んでいただけて本当にうれしいです。ありがとうございます!

戦争はやれ戦時国際法だのなんだのと紳士ぶっちゃってルールに則ってる風にしていますが、結局は人殺しです。大戦後の平和な国日本も、その人殺し活動をサポートすることで関与しているというのは哀しいことです。ベトナム戦争は、多くのジャーナリスト達が戦地に赴きその惨状をリポートしました。そして、ベトコンに苦戦したアメリカ軍にも多くの犠牲者が出ました。その結果、アメリカ国内でも反戦ムードが非常に高まり、民意が政府の思惑に沿わなくなったのを教訓とし、以降のアメリカは、極力ジャーナリストを戦地へ入れず、ミサイル攻撃で自軍の死者を出さないスタイルの戦争にシフトしたと言われています。世界中の武器とそれに関わるビジネスがある限り、この愚かしい正義はなくならないのでしょうか。

私達は幸運にもせっかく争いのない時を生かしてもらっているのですから、それを謙虚に感謝し、争いを産まない様に互いを思いやっていかなければなりませんね。みんなが仲良しな世の中になります様に!

No title

ベトナムの記事たくさんあるのね、今はゆっくり読めないから後でゆっくり読むね。楽しみだわ。

Re: No title

うわぁい、うれしいな。夢Pさん、おヒマな時にゆっくりいらして下さいね~。
Who?

ししはは

Author:ししはは
日々、チャイナをパパラッチしたゆかいな写真や、おもしろかったこと、話し足りなかったことを綴って、だれかとシェアしたいのです。

もともとは、下のリンクにある旧ブログからお引っ越ししてきたのですが、中国国内からFc2ブログへのアクセスがブロックされているため、当分はこちらのブログはお休みして旧ブログにて更新をしています。あしからず~

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